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特殊詐欺のグループ 存続のため勧誘指示 長野地裁公判

 都内のマンションを拠点としていた特殊詐欺の「かけ子」グループの詐欺、詐欺未遂事件の公判で22日、「店長役(取りまとめ役)」の男ら4人の被告人質問が長野地裁(伊東顕裁判長)であった。店長役の1人で、東京都品川区の無職穴沢裕太被告(27)は「上の方から『やめるなら後継者をつくってやめるように』と言われた」とし、指示役がグループ存続のため、店長役に友人や知人を勧誘させていた状況を明らかにした。

 22日の検察側、弁護側の質問に対する穴沢被告の供述によると、被告は2014年11月ごろ、高校の同級生に誘われてグループに参加。徐々に立場が上がり、逮捕時は店長役として指示役や現金を受け取る「受け子」と連絡を取り合うなどしていた。

 だが、昨年5月ごろ交際相手ができたためグループを抜けたいと指示役に伝えたところ、新たにメンバーを6人以上誘うようにと言われ、友人らに声を掛けたという。

 穴沢被告は裁判官の質問に「逃げたら殺すと言われていた」とし、「評価されないと上に行けない。上に行かないとやめられないので、評価されようと思った」と述べた。

 また、この日出廷したメンバーの山梨県身延町、土木作業員保坂隼人被告(40)はグループに参加する前、土木関係の仕事をしていた時、飲み会で「もうかる話がある」と男から誘われたと供述。別の被告の公判での供述などから、男は指示役だったという。

 事件は都内のマンションから関西地方などの女性に電話をかけ、女性名義で債券購入手続きがされたとうそを言って金をだまし取ったとして、2グループのメンバー計15被告が詐欺と詐欺未遂の罪に問われた。長野地裁はこれまでに3被告に実刑判決を言い渡した。起訴された被害額は現金計5950万円と1300万円の小切手。

(11月23日)

長野県のニュース(11月23日)