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介護職の労組結成相次ぐ 賃金や労働条件に不満、重い負担感

職員5人で発足した「八ケ岳ひなたぼっこ介護看護労組」の結成大会=13日、原村職員5人で発足した「八ケ岳ひなたぼっこ介護看護労組」の結成大会=13日、原村
 県内で介護職員が労働組合を結成し、事業者側に処遇の改善を求める動きが相次いでいる。県労連によると、2012年以降、個人加盟の組織を含め五つの労組が発足した。介護職員の労組の組織率は他産業より低いとされてきた。職員の負担感や不満が高まっていることが背景にあるとの指摘がある。

 「賃金や労働条件の抜本的な改善、社会的地位の向上を目指してともに頑張ろう」。諏訪郡原村で13日に開かれた「八ケ岳ひなたぼっこ介護看護労組」の結成大会。原村と同郡富士見町でグループホームなどを運営する社会福祉法人「ひなたぼっこ」(富士見町)の正規の介護職員は約20人。うち5人が加入した。

 委員長に就いた星洋子さん(50)は「ほかにも5人近くに加入の意思がある」。大会では、法人側が求める「15分前出勤」を労働時間に含めることや、タイムカードによる適切な労働時間の管理を法人側に求めることを決めた。

 星さんによると、施設は職員の定着率が低く、人手不足で職員の負担感が重い。今夏、持ち場替えを巡って、星さんらが「現場を分かっていない」として施設側に説明を要求。給料への不満もあって労組結成に至った。

 同法人の森正明理事長(65)は取材に「処遇はほかの介護事業所に比べて遜色はない。離職者もそれほど多くない」とした上で、労働時間の適切な管理などについて、「労組と話し合い、一緒に解決策を考えたい」とした。

 県労連によると、県労連傘下では、12年に個人加盟の「ながの介護ユニオン」(長野市)と、白馬村社会福祉協議会(北安曇郡白馬村)の労組が発足。15年には社会福祉法人こころ(諏訪市)でも発足し、今年4月には個人加盟の「あづみ野介護ユニオン」(安曇野市)ができた。

 連合系のUAゼンセン県支部と自治労県本部によると、12年以降、県内の連合傘下では介護関係の労組は新設されていない。

(11月24日)

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