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信大に設置「航空宇宙システム研究センター」 シンポで紹介

人材育成や研究開発の方針が示された信大航空宇宙システム研究センターのシンポジウム=23日、長野市の信大工学部人材育成や研究開発の方針が示された信大航空宇宙システム研究センターのシンポジウム=23日、長野市の信大工学部
 信州大(本部・松本市)は23日、学内に設けた研究・人材育成の新組織「航空宇宙システム研究センター」の取り組みを紹介するシンポジウムを長野市の工学部で開いた。県内で参入機運が高まる航空宇宙産業や諏訪地域の「SUWA小型ロケットプロジェクト」などの取り組みと連携し、人材育成や研究開発を進める方針を説明。関係者や学生ら約130人が聞いた。

 センターは特色ある研究を進める五つの「次代クラスター研究センター」の一つとして10月1日に発足。機械材料、情報通信、金属加工といった学内の工学系の教員やスタッフら20人余で組織し、航空機システム、宇宙システム、基盤技術の3部門を置く。

 航空機システムは、信大が来春に旧飯田工業高校(飯田市)に開設する大学院「航空機システム共同研究講座」と連携した研究開発を推進。宇宙システムは諏訪6市町村や信大工学部が取り組むSUWA小型ロケットプロジェクトと連携して人材育成や製造業の技術高度化を後押しする。

 センター長に就いた佐藤敏郎教授は「航空宇宙は自動車の次の基幹産業。信大の特色ある技術を生かし、(実用化に結びつける)『出口志向』で取り組む」と強調。航空機システム部門長の柳原正明特任教授は企業と連携した装備品開発や実際の飛行データを活用した研究に意欲を示し、宇宙システム副部門長の中山昇准教授は小型ロケットプロジェクトを通じて地元製造業で挑戦の機運が高まっている―と報告した。

 記念講演では宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究者が登壇。「ソニックブーム」と呼ばれる超音速機特有の騒音を軽減して今後、ビジネスジェットの超音速機の実用化に生かす研究などを紹介した。

(11月24日)

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