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大麻取締法違反容疑の22人、イベントや仕事で接点?

 厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部と神奈川、長野両県警などが大麻取締法違反容疑(所持など)で大町市や北安曇郡池田町などの22人を逮捕した事件。容疑者全員が首都圏などからの移住者で、多くが池田町で今秋開かれた音楽イベントに参加し、複数が同じ林業会社に勤めていたことが25日、分かった。インターネットの会員制交流サイト(SNS)も含め、緩やかなつながりを通じて大麻が広がっていた様相が浮かぶ。住民に大麻の使用をほのめかしていた容疑者もいた。

 SNSサイト上には衣笠秀喜容疑者と荒田裕容疑者が作成したとみられるイベントの案内や記録が残っている。「信州申(さる)まつり」と題し、9月30日から3日間、池田町で開き、テントなどでバンド演奏を楽しんだ様子が写真付きで紹介されている。ほかに4容疑者も関係者として名を連ねていた。

 開催中は出店もあり、親子連れらでにぎわった。参加した池田町の男性は「みんなくつろいだ様子で楽しんでいて、雰囲気は良かった。決して悪そうだったり、怪しかったりといった感じの人たちではない」。大町市の女性も「大麻を持っていたり、吸っていたりするような人はいなかったと思う」と言う。

 大北地域の林業関係者によると、荒田、衣笠、今塚裕明の3容疑者は、村松一彦容疑者が社長だった池田町の林業会社に勤務していた。会社は大北森林組合(大町市)の補助金不正受給事件に絡み、間伐などの補助金の不正受給が発覚。県が補助金返還を求めている。不正受給発覚後、村松容疑者は静岡県に移り、3容疑者は池田町などで仕事をしていたという。

 林業関係者や容疑者宅周辺の住民によると、今塚容疑者は首都圏から数十年前に大北地域に移った。荒田容疑者はインディアンテントの製作を学ぼうと約20年前に県外から池田町に移住、林業の傍らでテントも製作していた。同容疑者は山間部にある現在の自宅に約3年前から居住。妻の久子容疑者らと暮らし、男女数人がよく家に出入りしていたという。

 ある住民男性は、荒田容疑者が「大麻の合法化を訴えている人とも親しい」と言っていたのを聞いた。林業関係者は、荒田、衣笠両容疑者らが「(大麻を吸って)きめきめになった」と言うのを耳にしたことがあり、「危なっかしいと思っていた」と話した。

 静岡県湖西市の村松一彦容疑者の友人という同県内の自営業の男性(42)も、村松容疑者が、大麻使用が合法な海外の事情を話すことがあり「大麻を悪いと思っていなかった」。長野県内にあった容疑者宅を訪れるなど交流を深めてきたが、「栽培、使用しているという話は一度も出なかった」と話した。

(11月26日)

長野県のニュース(11月26日)