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「世界の市田柿」初競り みなみ信州農協、東京で宣伝会

卸売業者らに市田柿が振る舞われた試食・宣伝会=26日午前6時53分、東京・大田市場卸売業者らに市田柿が振る舞われた試食・宣伝会=26日午前6時53分、東京・大田市場
 みなみ信州農協(本所・飯田市)は26日朝、国が地域ブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」に登録された飯田下伊那地方特産の干し柿「市田柿」をPRしようと、東京都中央卸売市場の大田市場で試食・宣伝会を行った。GI登録の専用のマークを付けた市田柿が同農協を通じて出荷されるのは初めて。170グラム入りの市田柿3千パックと、贈答用の700グラム入り化粧箱1箱が用意され、初めての競りもあった。

 大田市場を訪れたのは同農協の田内市人組合長(67)、全農長野南信事業所の武井浩三所長(56)ら7人。午前7時前に約8キロ分の市田柿が振る舞われ、競りに参加する卸売業者らが甘くてもっちりした食感の初物を味わった。

 田内組合長は「世界の市田柿としてPRしたい」とアピール。飯伊地方で年間約50億円の出荷額がある市田柿を100億円規模まで広げたいと意気込んだ。柿干し場の掃除の徹底、へたを取り除く際の殺菌処理、かび防止の硫黄くん蒸―といった衛生管理をしていることを卸売業者らに説明した。

 みなみ信州農協によると、市田柿向けの柿は今季、玉伸びが良く、10月下旬から11月中旬にかけて雨が少なく乾燥し、干し柿作りの条件も良かったため、品質は良好という。この日は初物ということもあり、1パック当たりの卸値は580〜600円の値が付いた。出荷のピークは12月中旬ごろで、同農協は1パック当たり400円近くの卸値を期待している。

 都内の卸売業者「三祐」の国内青果部主任の江崎彰浩さん(50)は、化粧箱を1万円で競り落とした。「市田柿は人気が高く、お年寄りを中心に幅広い年代に受け入れられやすい食べ物」と話していた。

 GIは各産品の名称や生産地、品質基準などとともに知的財産として国が保護し、名称の不正利用は国が取り締まる。同農協は販路拡大と生産者の収益増を目指して申請し、市田柿は7月に登録された。

(11月26日)

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