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歴史つなぐ新たな一歩 信大繊維学部、旧同窓会館起工式

「旧千曲会館」の前で開いた起工式「旧千曲会館」の前で開いた起工式
 信州大繊維学部(上田市常田)の同窓会「千曲会」は26日、同学部敷地内にある旧同窓会館「旧千曲会館」の改修工事起工式を開いた。同窓会設立100周年記念事業の一環。傷んだ壁や窓ガラスの補修、耐震化を施し、2018年11月に完了予定。同窓会や信大が所有する開校当時の写真など数百点の資料の展示などに活用する方針だ。

 繊維学部は1910(明治43)年に官立上田蚕糸専門学校として創立し、同窓会は15年に発足。旧同窓会館は35(昭和10)年に建てられた。木造2階建てで、1階は応接室や和室、2階は会議室などとして使われ、同窓生の集いの場だった。80年に学部の敷地脇に現在の同窓会館ができたため、旧同窓会館は信大に寄贈され、老朽化とともに使われなくなった。

 起工式には会員ら約50人が出席。工事費3千万円を用意するため寄付を募ったことを踏まえ、下坂誠学部長は「多くの方の熱意と寄付によって改修が決まったことに感謝したい」とあいさつした。母袋創一市長は旧同窓会館が6月に市の指定有形文化財に登録されたことに触れ、「古い価値をいかに未来へつなげるかが今生きるわれわれの責務。繊維学部は文化財が4件になり、大変価値のあるキャンパスだ」と改修の意義を語った。

 千曲会副理事長の藤松仁さん(67)は「繊維学部の長い歴史を思い出すような場所になってほしい」と話していた。

(11月27日)

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