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語り継ぐ、永六輔さんの思い 上田で特別講座

永六輔さんが講演した20年前の映像を見る出席者ら永六輔さんが講演した20年前の映像を見る出席者ら
 上田市出身の作家兼編集者・故小宮山量平さんの編集室「エディターズミュージアム」(上田市天神)は26日、放送作家、作詞家、ラジオパーソナリティーとして活躍し7月に83歳で亡くなった永六輔さんをしのぶ特別講座を開いた。出席した約50人は、20年前に市内で開いた講演の映像や、永さんが作った歌、絵本に接し、その姿を思い起こしていた。

 永さんは戦時中、小諸市に疎開し、旧制上田中学(現上田高校)に通った。その後、50年余、上田市を訪れることはなかったが、小宮山さんとの交流を機に1996年10月、永さんの講演が実現した。以来、永さんは同ミュージアムの設立にも協力し、小宮山さんが亡くなった後も同市で講演会を開いてきた。永さんの死後、お別れ会を上田で開いてほしいとの声が同ミュージアムに多く寄せられ、特別講座を開いた。

 「上田が大っきらいだった」と題した講演の映像では、戦争を経験したつらい思い出から上田を訪れなかったことを語る永さんの姿が映し出された。永さん作詞の「上を向いて歩こう」などのサックス演奏や永さんが作った絵本や詩の朗読もあった。

 小宮山さんの長女で同ミュージアム代表の荒井きぬ枝さん(69)は「永さんは、最後まで『戦争は駄目だ』と言い続けてきた。これからも永さんのメッセージを語り継ぎたい」と話していた。

(11月27日)

長野県のニュース(11月27日)