長野県のニュース

お年寄りの話 次世代へ 小諸で聞き書き「サミット」

「聞き書き」に取り組む県内外の団体メンバーが活動報告をしたシンポジウム「聞き書き」に取り組む県内外の団体メンバーが活動報告をしたシンポジウム
 お年寄りの昔話を話し言葉のまま記録する「聞き書き」の意義を共有しようと、小諸市民有志の「聞き書き隊こもろ」が27日、県外で取り組む3団体を招いた「聞き書きサミットinこもろ」を、同市ステラホールで開いた。地域や家族の記憶を身近に感じ、受け継ぐ試みの報告を、市民ら約100人が聞いた。

 聞き書き隊こもろの呼び掛けで、千葉市の「ちば聞き書き隊」と東京都大田区の「聞き書き・大田区民の会」、全国の医療・福祉関係者でつくる「日本聞き書き学校」から計5人が集まった。

 シンポジウムで、ちば聞き書き隊主宰の野口いずみさん(61)は、東京湾岸のかつての様子を古老に聞き、住民向けに冊子にまとめたことを紹介し、「これから生まれる子どもの世代にも歴史を伝えられる」と強調。日本聞き書き学校事務局の天野良平さん(67)=金沢市=は、医療・福祉関係者が認知症になったお年寄りの話を家族向けにまとめているとし、「亡くなった後は家族が読んで故人を思い出す。そういう意味で宝になっている」と話した。

 その後、戦争体験者8人の話をまとめた聞き書き隊こもろの冊子に登場する女性2人が、満州(現中国東北部)からの引き揚げ経験などを語った。県内で戦争体験を聞き取る「回想プロジェクト」に取り組む長野市出身のシンガー・ソングライター清水まなぶさん(東京)も、祖父らの戦争経験を基に作った歌を披露した。

 来場した小諸市諸の饗場秀志さん(79)は、父親が太平洋戦争で戦死したといい、「こういう活動があることを今回初めて知った。私の戦争体験も聞いてもらいたいと思いました」と語った。

(11月28日)

長野県のニュース(11月28日)