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御嶽山・二ノ池、飲み水利用の可能性 山小屋組合が検査依頼

水質検査の結果、たまっている水が飲み水に使える可能性が出てきた二ノ池=10月13日、木曽町水質検査の結果、たまっている水が飲み水に使える可能性が出てきた二ノ池=10月13日、木曽町
 御嶽山山頂付近の山小屋などが飲み水として利用し、2014年9月の御嶽山噴火後は火山灰がたまったままになっている二ノ池の水について、専門機関の検査の結果、中和などをすれば飲み水として再び利用できる可能性があることが28日までに分かった。入山規制が解除されても、飲み水確保が山小屋営業継続の大きな課題となっているだけに関係者は「少し明るい兆しが見えた」としている。

 二ノ池は、火口から1キロ弱の標高約2900メートルにあり、雪解け水や雨水がたまっている。一帯の山小屋7軒と頂上付近の二つの神社が、池からくみ上げた水をろ過して利用。13年の夏山シーズンには約430トン利用していたが、噴火後、使えなくなった。

 水を利用してきた山小屋などでつくる「御嶽山二ノ池飲料水管理組合」が今年9月に専門機関に水質検査を依頼。酸、アルカリの度合いを示す水素イオン指数(pH)は4程度と酸性が強く、鉄分も多かったものの、中和などをすれば飲み水として再び使える可能性がある結果が出たという。

 同組合は今年7〜9月、二ノ池から水をくみ上げるために使っていたポンプやホースなどを点検。ポンプは使えることを確認し、ホースは一部取り換えて、使用可能になったという。

 木曽郡木曽町が解体し、噴火時の避難施設の役割を果たすように新築する山小屋「二ノ池本館」などは二ノ池の水の利用を見込んでおり、組合は来年以降、中和にかかる費用なども含め、調査を続ける方針だ。

 同郡王滝村の御嶽神社宮司でもある滝和人組合長(63)は「山頂付近は水の確保が必要な場所。多くの登山者に再び訪れてもらうために二ノ池の水が再び使えるようになってもらいたい」と願っている。

(11月29日)

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