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猟友会に女性会員 「狩猟技術引き継ぎたい」 筑北

夫の茂樹さんと狩猟に参加した田村清香さん(右)夫の茂樹さんと狩猟に参加した田村清香さん(右)
 元筑北村地域おこし協力隊員で同村本城の農業田村清香(さやか)さん(36)が狩猟免許を取得し、村猟友会本城支部会員として今シーズンから狩猟に加わった。支部の女性会員は初めて。昨年から村猟友会で活動している夫で山岳ガイドの茂樹さん(33)と共に、後継者が不足している猟友会を盛り上げようとしている。

 清香さんは千葉県市川市出身。2011年の東日本大震災の影響で物流が止まったり、食品の買い占めがあったりした経験から、食や農業に関心を持ち、13年に長野県東筑摩郡筑北村に移住して農業を始めた。

 食肉ができる過程にも興味が湧き、ニホンジカの解体や狩猟を見学した。これらを通じて猟友会員と知り合い、後継者不足や農作物被害などの現状を知った。「狩猟の技術を学び、引き継ぎたい」と思い立ち、昨冬に猟銃を扱う狩猟免許を取得した。

 11月下旬には本城支部会員らでつくる「ボアークラブ」のメンバーと初めての狩猟に。狙う動物を猟犬で追い込み、猟銃で仕留める「巻き狩り猟」に挑戦した。猟銃を携え、茂樹さんと共に山の麓で待ったが、この日は獲物を仕留めることはできなかった。

 清香さんは「土地勘がなく、無線でやり取りされた獲物の位置が分からなかった。まだまだ勉強しないといけない」とし、「先輩方は獣の足跡だけで山にいる頭数が分かる。技術を引き継いで、村を悩ませる農作物被害の減少に貢献したい」と話している。

(12月1日)

長野県のニュース(12月1日)