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「タクミズム信州」 オリジナル機械式腕時計、7年ぶり発売へ

タクミズムジャパンを手にする中沢理事長=30日、茅野市タクミズムジャパンを手にする中沢理事長=30日、茅野市
 県内の時計小売店でつくる県時計宝飾眼鏡商業協同組合(県時協、事務局・茅野市)は来年3月末、オリジナルブランドの機械式腕時計「TAKUMisMShinshu(タクミズム信州)」を、7年ぶりに発売する。加盟店で販売し、その後の手入れ、修理も加盟店が担う。県時協は、高齢化で技能の継承が課題となる中、時計の修理技能を独自に認定する「信州匠(たくみ)の時計修理士」制度を2004年に創設。独自の時計販売には、認定者が修理に関わる機会を増やすことで技能の維持向上を図る狙いもある。

 タクミズム信州は06年、限定150個で第1弾を発売。県時協理事長の中沢国忠さん(75)=長野県茅野市塚原=とセイコーエプソン(長野県諏訪市)に当時在籍していた社員がデザインを手掛けた。第2弾、第3弾は07、10年、各限定100個で売り出し、いずれも完売した。

 第4弾の今回は、時計の動力機構を収める「ムーブメント」にセイコーグループのセイコーインスツル(千葉市)製を新たに採用。時計盤の表示に曜日を追加した。末永く使えるよう丈夫なつくりになっている。1個25万9200円(税込み)で150個限定。県時協加盟の68店で予約を受け付けている。

 タクミズム信州と同じ構造でロゴだけ変えた「TAKUMisMJapan(タクミズムジャパン)」も、関東時計宝飾眼鏡商業協同組合連合会(事務局・東京)から同時発売する。「信州匠の時計修理士」の認定者が関東一円に広がっており、新たなブランドをつくった。

 中沢さんによると、重要部品を修復し、時間を正確に調整できる「信州匠の時計修理士」特級の資格取得者は13人(県内は6人)しかいない。中沢さんは「歯車の生み出す音が心地よいと、機械式腕時計を愛用する人が増えている。需要に応えるため、もっと高度なメンテナンスができる技術者を増やしたい」と話している。

(12月1日)

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