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紙から動画 魅力アップ 日商印刷、AR付き印刷物

日商印刷が始めたAR付きの結婚式招待状印刷サービス。招待状の写真にスマートフォンをかざすと動画が再生される日商印刷が始めたAR付きの結婚式招待状印刷サービス。招待状の写真にスマートフォンをかざすと動画が再生される
 総合印刷業の日商印刷(長野市)は、スマートフォンやタブレット端末を印刷物にかざすと、関連動画が再生するAR(拡張現実)を活用した印刷の受注に乗りだした。デジタル媒体の普及でチラシやパンフレットの印刷需要は減少傾向で、「特長を生かせる用途と組み合わせれば紙媒体の魅力を高められる」(基井照明社長)とARに着目。まずは結婚式の招待状や席次表での需要を見込み、式場などブライダル業界への売り込みを本格化している。

 同社は多機能の8色両面印刷機を備え、高水準のアニメポスターや関連グッズの印刷も手掛けてきたが、近年は需要が伸び悩む。そこで顧客に積極的に提案できるコンテンツ(内容)として、利用が広がるARに注目。約300万円をかけて、動画などを制作する専用ソフトを購入したほか、コンテンツ制作サービス会社と契約した。

 ARは端末に専用アプリをダウンロードし、画面上で現実と映像を重ねて再生する技術で、スマホ向け人気ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」にも活用されている。これを使い、例えば、結婚式の招待状では、写真にスマホをかざすと新郎新婦が登場して出席を依頼する動画を再生できる。席次表では、新郎新婦の出会いから結婚までのストーリーを再生する―といった利用を想定。基井社長は「衣装直しの待ち時間に、招待客に楽しんでもらえる」と説明する。

 ブライダル以外では、モデル住宅内の壁紙などの印刷物にスマホをかざし、内部の構造を動画で見せたり、アニメポスターで限定の動画を再生したりする活用法を構想している。

 日商印刷の2016年3月期の売上高は約7億8千万円。

(12月2日)

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