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復興へ 被災地の技集めた印鑑 諏訪のガラスの里で販売

コバルトクロム合金「コバリオン」を使った印鑑「夢結歩」コバルトクロム合金「コバリオン」を使った印鑑「夢結歩」
 長野県諏訪市豊田の観光施設「SUWAガラスの里」内にあるSUWAプレミアムショップは、岩手県の釜石市や大槌(おおつち)町などの中小製造業者でつくるグループ「三陸テカルデ」が地元の金属や木で作った印鑑「夢結歩(ゆめゆい)」を販売している。開発に協力した諏訪市の製造業者が、東日本大震災からの復興を目指す現地企業を支援しようと、同ショップを紹介した。

 印鑑は直径1・65センチ。印面には釜石で生産される耐久性の高いコバルトクロム合金「コバリオン」、軸木には大槌町特産の木材「斧折樺(おのおれかんば)」を使った。印面側に重心があり、軽い力で押印できるのが特徴。印影は行書体か楷書体で、5文字まで彫ってもらえる。軸木の手塗りの花の絵は12種類から選ぶことができる。価格は加工費を含め3万9800円(税込み)。

 被災地支援の一環で、2013年にコバリオンの砂時計を開発した自動車部品製造の小松精機工作所など、諏訪市の企業グループが協力。コバリオンの加工方法の相談に乗るなどしたという。

 印鑑の開発リーダーを務めたオフィスキャドムス(岩手県北上市)の代表籠谷(かごや)睦美さん(52)は「被災地の中小企業が夢を結び、ともに未来へ歩むという意味を商品名に込めた。長野県の企業も協力してくれてありがたい」。小松精機工作所の常務小松隆史さん(45)は「ビジネスとしてお金が回る形で被災地復興につながればうれしい」と話している。

(12月2日)

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