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ガスメーター6万台受注 東洋計器、バングラの家庭用に開発

東洋計器がバングラデシュ向けに開発したプリペイドカード方式の家庭用ガスメーター東洋計器がバングラデシュ向けに開発したプリペイドカード方式の家庭用ガスメーター
 ガス・水道メーター製造の東洋計器(松本市)は11日、バングラデシュの天然ガス供給会社から、同国向けに開発した家庭用ガスメーター6万台を受注したと発表した。事前の入金分だけガスが使えるプリペイド(前払い)式で、使用量の抑制に役立つ。受注額は約16億円で、同社が手掛けた輸出では過去最大。海外向けの生産販売を強化し、10年間で海外売上高を10倍超に拡大する目標を掲げる。

 同国南東部チッタゴンのガス供給会社カルナフリガスと10日に契約。3月から来年7月にかけて順次納入し、チッタゴンの家庭6万世帯に設置される。メーターは非接触ICカード技術「フェリカ」を内蔵。読み取り部にプリペイドカードをかざし、入金した金額分だけガスが使える。

 東洋計器によると、天然ガス埋蔵量が豊富なバングラデシュでは、家庭のガス料金が定額制で使い放題のため浪費傾向がある。経済の急成長で近年は発電・産業用のガス需要が急増し、エネルギー不足や資源枯渇の懸念が浮上。政府はガス利用の効率化を目的に、使用量に応じて料金が上がる従量制の導入を決めた。

 同社は2014年、こうした動きを支援する国際協力機構(JICA)の事業に参加し、試験導入用にガスメーター200台を供給。使用量抑制の効果が確認できたとして本格導入を決めた同国で、ガス供給会社が昨年実施した入札に参加し、今回の案件を落札した。年内には首都ダッカで見込まれる20万台の入札案件にも応札を予定する。

 東洋計器の16年3月期の売上高は約141億円で、うち輸出分は台湾を中心に約4億円。海外展開の強化で21年3月期に30億円、26年3月期に50億円を目指す。21年3月期の総売上高の目標は200億円を掲げている。

 生産増に対応するため、従来のベトナムに加え、今春をめどにフィリピンでも協力会社を確保する。土田泰秀社長は「長期的に市場が縮小する国内に対し、海外はアジアを中心にインフラ需要の拡大が見込める。品質や耐久性、安全性能を強みに、水道メーターと合わせて受注を開拓していく」としている。

(1月12日)

長野県のニュース(1月12日)