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受刑者出所後 孤立防いで 松本少年刑務所で研修会

上伊那地方の福祉関係者が参加した研修会=11日、松本市の松本少年刑務所上伊那地方の福祉関係者が参加した研修会=11日、松本市の松本少年刑務所
 万引などを繰り返す高齢者や障害者の再犯を防ごうと、県地域生活定着支援センター(長野市)と長野刑務所(須坂市)、松本少年刑務所(松本市)が、県内の福祉関係者向けの研修事業を進めている。元受刑者という理由で受け入れを断る福祉事業所が少なくないためという。11日には松本少年刑務所で研修会があり、上伊那地方の福祉関係者約20人が、知的障害がある受刑者の現状などについて理解を深めた。

 同センターは、長野保護観察所(長野市)の依頼で、高齢だったり障害があったりする受刑者の出所後の生活相談や受け入れ先の確保などに取り組んでいる。長野、松本の2刑務所と連携し、昨年春、初めて研修会を開いた。

 この日は松本少年刑務所の担当者が、26歳未満の男性が入所する同刑務所での作業内容や出所後の就労支援などを説明。現在の受刑者約240人のうち「知的障害の疑いがある人を含め、障害者は全体の約2割に上る」とし、出所後、社会的に孤立させない支援が必要だと訴えた。

 所内の見学後、参加者からは「受け入れた元受刑者が問題を起こしたらどうしようと思い、受け入れに難色を示したことがある」との声も。上伊那圏域障がい者総合支援センター(上伊那郡南箕輪村)の片桐美登所長は、刑務所が受刑者の出所後の支援に取り組んでいるとは知らなかったと言い、「今後は互いに情報を共有し、支援できることを考えていきたい」と話した。

 県地域生活定着支援センターによると、昨年支援した高齢者や障害者の元受刑者は26人(11月末現在)。

(1月12日)

長野県のニュース(1月12日)