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ライオンにかまれ重傷 小諸市動物園の飼育員

ライオン舎を調べる捜査員=26日午後2時29分ライオン舎を調べる捜査員=26日午後2時29分
 26日午前9時半ごろ、小諸市丁の市動物園のライオン舎内で、飼育員の大井沙耶香(さやか)さん(22)=小諸市大久保=が雌ライオンのナナ(15歳)に喉や顎、右脚などをかまれた。大井さんは佐久市内の病院に運ばれ、小諸署によると重傷だが意識はあり、命に別条はないという。小諸市は同園を閉鎖し、同署や県佐久保健所が原因を調べている。市は、原因究明や対策見直しが終わるまで当面休園にする。

 市によると、午前9時半ごろ、来園者の女性が「ライオンに人がかまれている」と離れた場所にいた男性飼育員に伝えた。男性飼育員が駆け付けると、大井さんはライオン舎の「屋外展示場」の床にあおむけに倒れ、右脚をかまれていた。

 その後、ナナは大井さんを引きずって屋外展示場奥の動物通路に移動。男性飼育員と、続いて駆け付けた男性主任の2人で、ホースで放水してナナを引き離し、大井さんを救出した。市によると、大井さんは救出後、当時の状況を「よく覚えていない」と話したという。

 市総務課や経済部によると、大井さんは2015年4月から市の嘱託職員として同園に勤務し、現在はライオンを担当。通常、世話は単独でしている。市によると、ライオン舎のチェック表には26日午前9時25分、大井さんがライオン舎に入ったと記してあるが、作業内容は現時点で不明。同7時25〜50分にも大井さんはライオン舎に入り、子宮内膜炎の薬を肉に混ぜてナナに与えていたという。

 ナナは04年11月に雄のカイと共に多摩動物公園(東京都)から譲り受け、14年4月のカイの死後は小諸市動物園で唯一のライオンだった。作家の村上春樹さんがウェブサイトや著書でナナについてつづったことから広く知られ、人気者だった。

(2月27日)

長野県のニュース(2月27日)