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元警部補、起訴内容認める 上田署違反もみ消し 初公判 

 上田署員らが警察官の道交法違反(速度超過)をもみ消した事件で、当時同署交通課班長を務め、犯人隠避の罪に問われた元警部補宮崎学被告(47)=東御市県、依願退職=の初公判は28日、長野地裁(稲田康史裁判官)で開き、被告は罪状認否で起訴内容を認めた。検察側は「動機は独善的」として懲役1年を求刑し、弁護側は罰金20万円が相当として即日結審した。判決は3月22日。

 検察側冒頭陳述によると、被告は2015年7月2日、上田市内の一般道で速度違反をした車を停止させたところ、県警機動捜査隊の車両だったため、運転していた警察官の上司に電話で報告。この上司が、違反はほかに報告しないと言ったことから、違反を見逃す決意をし「その後も職務中の警察官の速度超過は見逃すことにした」とした。

 被告人質問で宮崎被告は「同じ警察官として、一生懸命仕事をしているのにかわいそうだと思った」と述べた。

 検察側は論告求刑で「警察への県民の信頼を大きく損ねた」と指摘。弁護側は最終弁論で、違反は反則金の範囲とし「重大な犯罪を隠避するつもりはなかった」とした。

 起訴状によると被告は15年7月、上田市内で速度違反の取り締まりをしていた際、3回にわたり、県警本部や同署の警察官が捜査車両で速度違反をしたのに、反則切符を切るなどの必要な手続きをしなかったとしている。

 事件では、別の元警部補ら2人も犯人隠避などの疑いで書類送検。うち宮崎被告と同じく同署交通課班長だった元警部補の男性は罰金20万円の略式命令を受け、依願退職。もう1人は不起訴処分となった。

(3月1日)

長野県のニュース(3月1日)