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外国人の県内宿泊、過去最多116万人 2016年

 観光庁は3日、2016年に国内のホテルや旅館に泊まった外国人の延べ人数が前年比8%増の推計7088万人(速報値)となり、過去最高を更新したと発表した。長野県内は前年比22・9%増の116万4760人。調査開始以来初めて100万人を超え、全国で12番目に多かった。

 県内の外国人延べ宿泊者数は、現在の調査方法となった11年は22万4140人で、5年間で5・2倍に増えた=グラフ。県は人口減少対策の県版総合戦略で19年の外国人延べ宿泊者数を200万人に設定しており、「100万人の大台に乗せたことはうれしいが、目標への通過点」(国際観光推進室)としている。台湾、中国といった東アジアやオーストラリアなど、県内への入り込み上位国や東南アジア諸国からの誘客に、引き続き力を入れる考えだ。

 松本市の松本城管理事務所によると、本年度に同城を訪れた外国人観光客は2月末までに9万6950人に上り、過去最多だった15年度の9万3874人を既に上回っている。外国人観光客を対象にしたアンケート結果だと、市内への滞在は「1泊か2泊」が53%だったとし、市観光温泉課は「今後は滞在日数をどう増やすかが課題」とした。

 北安曇郡白馬村観光局の太田文敏代表理事は同村の外国人スキー客の増加について「外国人が口コミで白馬の名前を世界に発信している」と分析。ただ、村内の外国語の案内表示が少なかったり、海外に比べてクレジットカードの利用環境が整っていなかったりと、受け入れの課題を挙げる。「観光に力を入れる自治体が全国で増え、競争はますます激しくなっている。外国人のニーズに応えられる環境づくりが必要だ」と話している。

 観光庁によると都道府県別の宿泊者数は、1806万人の東京がトップで、大阪1026万人、北海道692万人の順。国・地域別では、中国が1683万人、台湾1062万人、韓国780万人だった。三大都市圏に比べて地方の伸び率が高く、宿泊先が全国各地に広がり始めた。

(3月4日)

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