長野県のニュース

ろう学校出身者ら「手話で祝うはたちの集い」

手話で「はたちの誓い」をする新成人代表(左側2人)と、実行委員(右側3人)=4日、松本市芳野手話で「はたちの誓い」をする新成人代表(左側2人)と、実行委員(右側3人)=4日、松本市芳野
 聴覚障害がある県内在住や県出身の新成人らの門出を祝う「手話で祝うはたちの集い信州」が4日、松本市で開かれた。長野、松本両ろう学校出身者や聴覚障害者がつながる場にしようと、当事者3人が企画。3人を含む20、21歳の18人がスーツや振り袖で参加し、学校関係者や保護者ら約100人が激励した。

 県内にはろう学校が2校しかなく、卒業生は知り合いが少ない市町村の成人式に出席しづらいことがある。松本市のアルバイト従業員小岩井悠(はるか)さん(21)らが実行委員会を結成し、準備してきた。

 長野市の会社員宮本真弥(しんや)さん(20)と長野大(上田市)3年の原田美優(みゆ)さん(21)が新成人を代表し、「はたちの誓い」を手話で披露。「聞こえないことに誇りを持ち、仲間や先輩とより良い社会をつくっていく」と宣言した。

 会場を交えたクイズでは、かつてろう者が運転免許証を取得できなかった歴史などを学んだ。活躍している県内の聴覚障害者らからの手話のビデオを紹介し、「運転免許の(取得を求める)デモ行進をした」「若い人の力が欲しい」といったメッセージが寄せられた。

 実行委員長の小岩井さんはメッセージの取材で、「先輩たちの努力で暮らしやすくなってきたが、運動はまだ続いている」と感じた。集いで「久しぶりに会えた仲間もいる。情報共有し、力を合わせて活動したい」と力を込めた。

(3月5日)

長野県のニュース(3月5日)