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SUWA小型ロケットプロジェクトのエンジン完成

燃焼実験で、ごう音を上げて勢いよく噴射する小型ロケットのエンジン=4日、岡谷湖畔公園燃焼実験で、ごう音を上げて勢いよく噴射する小型ロケットのエンジン=4日、岡谷湖畔公園
 諏訪6市町村や信州大工学部(長野市)の「SUWA小型ロケットプロジェクト」が、秋田県能代市で19日に打ち上げる試作2号機に使用する独自のエンジンを完成させた。4日、岡谷市の岡谷湖畔公園で燃焼実験に臨み、性能を最終確認。プロジェクト責任者の中山昇・信大准教授(46)は「打ち上げができる確証を得た」とし、2週間後の本番への意気込みを見せた。

 2016年3月に打ち上げた1号機のエンジンは既製品を使っており、自前のエンジンは今回が初となる。アルミ製の筒状で、長さ約40センチ、直径約8センチ。固体と液体の燃料を使う。精密金属部品加工の共進(諏訪市)の技術者で、プロジェクト燃焼班リーダーの田中雅樹さん(38)らが16年4月から開発を進めた。試作品が完成し、今年2月11日から毎週末、噴射口の形や燃料タンクの容量などを変えながら実験を繰り返してきた。

 4日はメンバーら20人余が集まり、午後1時すぎに実験を開始。エンジンは専用の台の上に水平に固定され、田中さんの合図で点火すると、1メートルほどまで炎が噴き出し、ごう音を響かせながら約15秒間、燃焼が続いた。プロジェクトに協力している諏訪東京理科大(茅野市)工学部の今村友彦准教授(39)=燃焼工学=も立ち会い、炎の形や噴射の音などから「安定した推進力が得られている」と評価した。

 実験を終えた田中さんは「これまでの実験では推進力が足りない時もあったが、今回はデータを見る限り、うまくできたと思う」。19日は、独自開発のガラス繊維強化プラスチック製の機体に計測機器を搭載し、日本海に向けて打ち上げる。

(3月5日)

長野県のニュース(3月5日)