長野県のニュース

雪山に機体 反転・大破 険しい現場「救助 一刻も早く」

鉢伏山付近の山中に墜落した県消防防災ヘリ(中央)。左上は救助にあたる県警のヘリ=5日午後5時17分鉢伏山付近の山中に墜落した県消防防災ヘリ(中央)。左上は救助にあたる県警のヘリ=5日午後5時17分
 5日、県消防防災ヘリコプターが墜落した松本市、岡谷市などにまたがる鉢伏山付近の現場。県警や消防、自衛隊が日没後も懸命の救助に当たったが、急な斜面や積雪に阻まれ、午後8時でいったん打ち切られた。搭乗者が搬送された病院の医師の説明は、事故の衝撃の激しさを物語る。機内にはなお複数の搭乗員が残されているとみられ、家族や関係者は、一刻も早い救助を願った。

 県警警備2課などによると、墜落現場は道路から離れた斜面にあり、徒歩で登った警察官は現場にたどりつけなかった。死亡した3人とは別に2人を発見したが、大きくひしゃげた機体に挟まれて救出できない状態という。

 6日の捜索では機体を動かすため何らかの道具を使う予定。ただ、墜落したヘリの燃料が漏れている可能性があるため火花が飛び散るカッターなどは使えず、方法を検討中だ。

 男性1人が県警ヘリで搬送された松本市の信州大病院。記者会見した今村浩・高度救命救急センター長は「墜落した時点で恐らく即死状態だったと考えられる。衝撃もかなり激しかったのではないか」と述べた。男性は多数の骨折に加え、胸部には内臓の損傷もあったという。

 ヘリに搭乗し、安否が分かっていない滝沢忠宏さん(47)=長野市=の母親は5日夜、「どうか無事であってほしい」と自宅で祈った。事故の連絡を受け、忠宏さんの父親と妻、娘2人は松本方面に向かった。母親は「情報が入ってこない。今はとにかく不安です」と話した。

 県営松本空港(松本市)にある県消防防災航空センターには5日午後、搭乗していた隊員の家族や関係者が駆け付けた。建物の玄関は施錠され、駆け付けた家族の中には「早く開けて」といら立った様子でインターホンを押す人もいた。

 午後9時すぎ、同センターで両角公視・松本署警備2課長と滝沢重人同センター所長が状況を説明。センターには、隊員の家族や所属先の職員が集まっており、航空隊が家族に事故の経過などを説明し、各広域消防の職員が情報収集と家族のケアに当たっているとした。

(3月6日)

長野県のニュース(3月6日)