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人形浄瑠璃 情感豊かに 中川の保存会 発祥の地区で上演

保存会が情感豊かに演じた人形浄瑠璃保存会が情感豊かに演じた人形浄瑠璃
 上伊那郡中川村に伝わる人形浄瑠璃を後世に残そうと取り組む村民らの「中川人形保存会」は5日、人形浄瑠璃が生まれた同村片桐横前地区の敬老会で公演した。保存会によると、同村の人形浄瑠璃は戦後いったん途絶えたが、保存会が2013年に復活上演した。復活後、横前地区での上演は初めてという。

 同村の人形浄瑠璃は、江戸時代末期に旅回りの人形師が訪れていた現在の中川村で病死し、質入れされた人形を使って地元有志が横前地区で始めたとされる。後継者不足などで1962(昭和37)年に途絶えたという。

 この日は同地区の集会施設で公演。生き別れた母子の情愛を描いた「傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)順礼歌(じゅんれいうた)の段」を披露した。情感豊かな人形の動きに、集まったお年寄りからおひねりが盛んに投げ込まれた。

 約30人が鑑賞し、地元の沢田悦司さん(85)は「ぜひ長く続けてほしい」。保存会長の大場茂明さん(80)は「横前で念願の復活公演ができてうれしい。若い世代にもっと入ってもらいたい」と話していた。

(3月6日)

長野県のニュース(3月6日)