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県防災ヘリ 9人全員死亡 墜落事故 機体内6人収容

鉢伏山付近に墜落した県消防防災ヘリの周辺を調べる消防隊員や警察官ら=6日午前11時半(本社チャーターヘリから)鉢伏山付近に墜落した県消防防災ヘリの周辺を調べる消防隊員や警察官ら=6日午前11時半(本社チャーターヘリから)
 松本市、岡谷市などにまたがる鉢伏山(はちぶせやま)(1928・5メートル)付近の山中で男性9人が搭乗する県消防防災ヘリコプター「アルプス」が墜落した事故で、県警と消防、自衛隊は6日午前、救助活動を再開した。5日に発見、死亡を確認した3人を除く6人全員を機体内で発見。松本市内の病院に搬送し、6日午後、6人の死亡を確認した。搭乗していた9人全員が死亡。国土交通省によると、国内のヘリコプター事故としては1990年に宮崎県で10人が死亡した墜落に次ぐ、最悪規模の事故となった。

 新たに身元が確認されたのは、松本広域消防局から派遣されていた高嶋典俊さん(37)=松本市村井=と、北アルプス広域消防本部から県に派遣されていた伊藤渉さん(35)=同市島内。また、県警は6日未明、5日に死亡が確認された3人のうち、身元が判明していなかった男性1人を松本市神林、県消防防災航空センターのパイロット岩田正滋さん(56)と発表した。

 6日は県警と松本、長野、佐久、上田、北アルプスの5消防本部・局、陸上自衛隊松本駐屯地からの捜索隊計103人が午前4時、車に分乗して県総合教育センター(塩尻市)を出発。除雪を終えた高ボッチ側から現場に入り救助に当たった。県警と自衛隊、山梨、埼玉、岐阜各県のヘリも救助に参加した。

 県は6日午前、事故対策本部員会議の2回目の会合を開催。阿部守一知事は消防隊員の家族らへの丁寧な対応に努めるよう指示した。中島恵理副知事を県消防防災航空センター(松本市)に派遣し、家族らへの説明や対応に当たっている。

 県によると、ヘリは5日午後1時半すぎに離陸、高ボッチの臨時ヘリポートで隊員3人を降ろした後、前鉢伏山で降下訓練などを行う予定だった。しかし、離陸直後に離陸を知らせる交信があって以降連絡が途絶えた。県は訓練を始める前に墜落した可能性があるとみている。

(3月6日)

長野県のニュース(3月6日)