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木曽踊、未来に継承 「保存会」発足100周年へ新事業

第1回木曽踊りサミットで踊る保存会員たち=2016年2月20日、木曽町第1回木曽踊りサミットで踊る保存会員たち=2016年2月20日、木曽町
 木曽地方に伝わる民謡「木曽節」に合わせて踊る「木曽踊り」を受け継ぐ木曽踊(おどり)保存会(木曽郡木曽町)は、会発足100周年を迎える2018年に向けて、今春から木曽踊りを次世代に伝承していける小中学生を育成する取り組みを始める。木曽節には、木曽の自然や人情などをモチーフにした数多くの歌詞があり、それらを継承している他の保存団体などと連携して情報発信を行う「木曽谷民謡連絡会(仮称)」を設ける構想もある。

 木曽踊りは、平安末期の武将木曽義仲をしのんだ武士たちが踊ったものが起源とされる。旋律や踊りを整えた旧福島町(現木曽町)の故伊東淳(すなお)町長が1918(大正7)年に木曽踊保存会をつくるなどし、全国に広めていった。

 現在の同保存会員は30〜80代の42人。高齢化が進んでおり、40代以下は3人しかいない。そこで100周年を前に町内の小中学生を募集し、木曽節を歌って踊れるだけでなく、歴史などについても学び、語り継いでいける人材を育てることにした。保存会の月1回の定例会などで教え、町外で披露する機会を設けるという。

 併せて、木曽節や木曽踊りに関する資料の収集にも力を入れ、どう受け継がれてきたのかも調べる。保存会が毎年8月1〜16日の毎晩開いている木曽踊りのかつてのにぎわいなどもさかのぼって調査し、18年度中に記念誌も作る計画だ。踊りの映像や歌の録音などもし、今後の指導などにも生かす。

 情報発信を担う「連絡会」は、住民や観光客向けに、いつ、どこでどんな踊りが行われているか、見たり参加したりするにはどうしたらいいかを分かりやすく伝える。現在、木曽踊保存会が各団体への声掛けを始めている。一連の取り組みは「木曽踊りdeルネッサンスプロジェクト」と名付けた。

 保存会は16年2月、各団体の交流を目指した初の「木曽踊りサミット」を開催。今回のプロジェクトの集大成として、18年に2回目のサミットを予定している。保存会長の森下敬吉さん(73)は「若い人たちにもう一度、木曽節や木曽踊りに関心を持ってもらうきっかけにしたい」と話している。

(3月7日)

長野県のニュース(3月7日)