長野県のニュース

飯島・七久保小6年生、認知症サポーター養成講座のテキスト作成

養成講座で認知症の予防体操を実演する七久保小の児童たち養成講座で認知症の予防体操を実演する七久保小の児童たち
 上伊那郡飯島町七久保小学校6年生の全14人が、認知症の患者や家族を支援する「認知症サポーター」養成講座のテキスト「おひさま」を、町地域包括支援センターと作った。お年寄りが通う同校近くの宅幼老所と交流を重ねて認知症について学んだ児童たち。認知症の知識や患者との接し方、予防策のほか、お年寄りと触れ合って感じた戸惑いや発見、支え合える地域になることへの願いなども一人一人の言葉で盛り込んだ。7日には地域住民向けの養成講座を町内で開き、テキストを使って説明した。

 14人は3年時、総合的な学習の時間に、上伊那農協(伊那市)が運営する宅幼老所「なごみの家」の利用者と交流を開始。児童の名前などをお年寄りが覚えていないことを不思議に思い、学習を続けてきた。活動を地域に伝え、認知症の理解者を増やそうとテキストを作った。

 児童が資料や書籍を参考に文章を書き、手書きの絵や図などを添えた。この日は在校生や住民ら約80人に、テキストの要点をまとめた紙を見せたり、認知症の予防体操を実演したりして説明した。

 体験をつづる欄には、名前を覚えてもらえず「はじめは『ガーン』と思った」が、認知症の理解を深め、「そのたびごとに関係をつくって楽しくすごそうと思い、通い続けました」といった言葉がある。お年寄りに何度も同じ話をしていると指摘したり、背後から急に声を掛けて驚かせたりした―などと実体験の反省を踏まえて、望ましい接し方を解説した。

 「高齢者の方に優しい町になってほしい」、互いに理解し合える地域へ「あいさつがその一歩」など、活動を通じた各自の思いや考えも寄せた。「おひさま」には、人と人の支え合いには温かい関係づくりが大切―との思いを込めた。菅原昇輝君(12)は「認知症は決して特別じゃない。接し方で差別しないでと伝えたい」と話した。

 町地域包括支援センターは今後、町内で開く養成講座でこのテキストを使う。

(3月8日)

長野県のニュース(3月8日)