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飯田市、17年度中めどに素案 リニア駅周辺の土地利用計画

 飯田市は8日、リニア中央新幹線県内駅(飯田市上郷飯沼・座光寺)周辺の土地利用計画について、2017年度中をめどに素案をまとめる方針を市議会一般質問で示した。都市計画法に基づく用途地域の見直しなどを想定。一帯で無秩序な開発を防ぎ、住民の居住環境を整える狙い。

 市建設部によると、リニア県内駅周辺は、住宅や工場などの用途地域が指定されていない「白地地域」が多い。リニア関連整備で移転を余儀なくされる住民らに移転先の代替地を確保するため、農業振興地域の除外手続きを進めることも検討している。

 土地利用計画は、上郷飯沼地区と座光寺地区を対象にまとめる。駅周辺整備区域(約6・5ヘクタール)や市が移転先の候補地に示している県内駅周辺のエリアなども含まれる。新たな用途地域指定のほか、白地地域でも建築物などを制限できる特定用途制限地域、地区計画の指定を検討する。木下悦夫建設部長は「地域住民の思いも踏まえ、適切な手法を検討していきたい」と答弁した。

 同部によると、上郷地域では1月以降、上郷地域まちづくり委員会の「土地利用対策特別委員会」と市で土地利用計画の検討を進めている。座光寺地区では座光寺地域自治会に対し、検討を打診しているという。素案に対する意見公募を経て、18年度中の決定を目指す。

 市側は答弁で、移転先候補地エリアの住民に、用地提供の意向調査を進めていることも説明。「17年度中に候補地の測量などの調査が必要と考えている」とした。

 このほか、駅周辺に設ける駐車場の収容台数を750台とする根拠を問われ、市側は駅の1日当たり乗降人数を約6800人と見積もった県推計に沿うと、乗降客分で570台が必要になる見込みと説明。乗降客以外も利用できる「交流広場(施設)」や「魅力発信施設」の入場者分で、180台を見積もったとした。

(3月9日)

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