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飯山のスワロー、中国スキーチームと契約 北京冬季五輪向け

スキー用具を無償提供する契約を結んだスワロースキーの丸山哲社長(右)と中国の国家体育総局の任洪国氏スキー用具を無償提供する契約を結んだスワロースキーの丸山哲社長(右)と中国の国家体育総局の任洪国氏
 スキー板製造のスワロースキー(飯山市)は2022年の北京冬季五輪に向け、開催国中国のフリースタイルスキーチームとスポンサー契約を結んだ。同社は同国の大連市に工場を構えて20年余。自国開催で盛り上がる競技の出場選手に「メード・イン・チャイナ」の板を提供し、スキー人口の拡大が予想される中国で自社ブランドを売り込む。

 同社の丸山哲社長と、中国スキー協会副主席を務める国家体育総局の任洪国氏が2月16日、契約の覚書に調印した。契約書では、向こう5年間、選手12人に4セットずつ用具を無償提供。中国国内や海外での大会に出場する際、スワロースキーの製品を使用し、関連するイベントやインタビューでも用具を掲げる。優秀な成績を収めた選手には同社が報奨金を贈る。

 フリースタイルスキーの五輪種目にはモーグル、エアリアル、スキークロス、ハーフパイプなどがある。同社によると、具体的にどんな種目にどの用具を提供するかは「今後の話し合いになる」(プランニング室)。中国は14年のソチ大会で、男女ともエアリアルでメダルを獲得しており、北京大会でも国民の注目を集める可能性がある。

 前身の飯山スキー工業所設立から64年になるスワロースキーは営業戦略の一環で、カナダのフリースタイルスキー選手と契約。7日にフランスで開かれたスキーのワールドカップ(W杯)のハーフパイプ第4戦では同国のキャシー・シャープ選手が、昨シーズンから使用する同社製のスキー板を使って優勝した。

 ただ、五輪でサプライヤーとなるのは初めて。人口13億人を超える中国は日本や欧州に比べてスキー産業が普及していないが、北京の五輪招致を契機に市場が急成長しているとされる。五輪での自国選手の活躍も鍵を握るとみられ、丸山社長は「中国製の板を提供することで選手の士気を高め、活躍してもらえるよう協力したい」としている。

(3月9日)

長野県のニュース(3月9日)