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大槌支援フリマ、一区切り 上田のグループ、学校再建実現 

12日に開く「チャリティーフリーマーケット」について話し合う中村さん(中央左)ら12日に開く「チャリティーフリーマーケット」について話し合う中村さん(中央左)ら
 上田市の子育て中の母親でつくるグループ「つながるプロジェクト」は12日、東日本大震災で被災した岩手県大槌町に売上金などを送るチャリティーフリーマーケットを同市の丸子総合体育館で開く。震災から6年。震災後に始めたフリマはこれまでに11回を数え、グループが願っていた現地の学校再建が実現したことなどから、今回で一区切りとする。メンバーは「今後も被災地とつながり、何らかの形で交流と支援を続けていきたい」と考えている。

 プロジェクトは、子育て中だった母親3人が2011年3月の震災発生後、「自分たちにできる支援をしよう」と翌月にフリマを開いたのがきっかけ。不用の子ども服や趣味で作ったパンなどを売り、被災地に約30万円を送った。代表を務める上田市小牧の中村亜季さん(40)は「自分たちで作った物が役に立つと思うとうれしかった」と話す。

 中村さんらはその後、「被災地を忘れることなく、被災地とつながれるように」との思いを込め、自分たちの活動を「つながるプロジェクト」と名付けた。12年1月には中村さんら2人が大槌町を訪ね、知人を介して仮設住宅に住む子育て中の母親5人と交流した。涙ながらに「怖かった」と打ち明ける母親たちの姿が目に焼きつき、「応援したい」という気持ちがさらに強まっていった。

 当時、大槌町の仮設住宅に住んでいた材津睦美さん(32)は、中村さんらとの出会いを「同じ母親で話しやすく、話して楽になった」と振り返る。当時は子ども服やチャイルドシートを買える店がなく、なかなか手に入らないと伝えるとすぐに送ってくれた。今でも大切に使っている宝物という。

 「子どもたちが楽しく学校に通えるように」と、同グループが主に町内の小学校再建に充ててほしいと寄付した額は、これまでに計約400万円。昨秋に同町の小中一貫校「大槌学園」の新校舎が完成したことなどから、プロジェクトとしての支援活動はいったん終了することにした。

 大槌学園には、震災の約1カ月後に生まれた材津さんの長男が来春入学予定。材津さんは「町には子どもが遊べる所もなくなってしまったので、友達といっぱい遊んでほしい」と話す。中村さんは被災地で出会った母親たちと今もSNSで連絡を取り続けており「子育てをする同じ母親として、元気でいてほしい」と願っている。

 12日のフリマは午前10時〜午後3時、雑貨や衣類などの約80店舗が出店する。

(3月9日)

長野県のニュース(3月9日)