長野県のニュース

オスプレイ2機、県内飛行 東北信市街地で目撃

長野市上空を通過するオスプレイ2機=9日午後3時17分長野市上空を通過するオスプレイ2機=9日午後3時17分
 米軍の新型輸送機オスプレイ2機が9日午後3時から4時半ごろにかけて、東北信地方の市街地上空などを飛行した。これまで県内でオスプレイが飛行したという報告が県に寄せられた例はなく、県内への飛来は初とみられる。陸上自衛隊と米海兵隊が17日まで群馬、新潟両県の演習場でオスプレイ計6機が参加する日米共同訓練を実施しており、防衛省北関東防衛局(さいたま市)は9日、米軍横田基地(東京)と自衛隊関山演習場(新潟県)などでオスプレイ離着陸を確認。訓練に伴う移動で県内上空を飛行したとみられる。

 目撃した住民からは「市街地上空200〜300メートルの高さに見えた」など低空での飛行に不安の声が出ている。県危機管理部によると、午後7時までに住民から小諸、上田、千曲、長野、須坂、飯山市、上高井郡小布施町で目撃したとの情報が二十数件寄せられた。佐久、東御、中野市などにも問い合わせが相次いだ。県は情報が寄せられた機体がオスプレイか同防衛局を通じて公式に照会している。

 県に同防衛局からオスプレイの県内飛行ルートに関する情報提供はなかった。同防衛局は、横田基地や関山演習場などでの離着陸の状況は県に連絡した。同防衛局などによると、2機が横田基地を午後2時47分に離陸し、3時半頃に関山演習場に着陸。その後、同4時すぎに離陸し、横田基地に着陸したという。共同訓練を実施中の相馬原演習場(群馬県)でも、オスプレイ1機が離着陸している。

 信濃毎日新聞などに寄せられた目撃情報は午後3時ごろから同3時半前に集中。3時頃から小諸、千曲、長野、飯山市などで目撃された。4時すぎから4時半前にかけては、長野や上田、北佐久郡軽井沢町などで逆方向に飛ぶ様子が見られている。

 オスプレイはヘリコプターと飛行機の機能を併せ持つ。信濃毎日新聞が長野市中心部などから撮影した写真では、2機はプロペラを正面に向け高速飛行する「固定翼機モード」で北に向かって移動していた。

 オスプレイを巡っては、昨年12月に沖縄県で機体が大破する事故を起こすなど安全性への懸念が再燃。事故後、国内の共同訓練に投入されるのは初めてだった。オスプレイの飛行ルートが県内に及ぶかどうか不明だったため、県は2月27日、訓練に関する情報提供を同防衛局に要請していた。この日の飛行を受け、県内の市民団体などは、抗議声明を出したり、抗議行動を行ったりした。

(3月10日)

長野県のニュース(3月10日)