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中国からの帰国者、元気に舞う 飯田市で交流会

中国東北部の舞踊を輪になって踊る帰国者ら中国東北部の舞踊を輪になって踊る帰国者ら
 開拓団の一員として旧満州(現中国東北部)に渡り、戦後苦労して帰国した人たちの「中国帰国者交流会」が9日、飯田市の砂払温泉であった。飯田下伊那地方から帰国者と配偶者計34人が参加。満州で覚えた舞踊を踊ったり、日中両国の歌を歌ったりして、元気な姿を確かめ合った。

 帰国者は皆70歳以上。市内4カ所で地元NPO法人が開く日本語教室(サロン)に通っている人が多いといい、この日はサロンの仲間同士でマイクを握った。童謡「春が来た」や中国語の「牡丹之歌」などを次々と披露。「あのふるさとに帰ろかな」と歌い上げる「北国の春」は、日本語と中国語の両方で歌った。

 中国東北部に伝わるという舞踊は、鮮やかな色の布や扇を手に輪になって踊った。1976(昭和51)年に帰国した元残留孤児で、中国帰国者連絡会長の多田清司さん(78)=飯田市上郷黒田=は「(中国の)旧正月によく踊った。向こうにおった時の楽しかったことも思い出した」。会の最後には「故郷」を日本語で全員で合唱した。

 交流会は市が主催し、21回目。高齢化のため、帰国者の参加は昨年より3人減ったという。

(3月10日)

長野県のニュース(3月10日)