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浅間山の火山泥流対策 小諸の川で砂防えん堤着工

砂防えん堤が建設される蛇堀川(右)=11日、小諸市石峠砂防えん堤が建設される蛇堀川(右)=11日、小諸市石峠
 浅間山(長野・群馬県境、2568メートル)の中規模噴火に伴う融雪型火山泥流などに備え、国土交通省が小諸市の蛇堀(じゃぼり)川で計画している砂防えん堤工事の安全祈願祭と起工式が11日、同市内であった。同省が総額約250億円を投じる浅間山直轄火山砂防事業の一つ。えん堤は長野、群馬両県の16渓流に1基ずつ整備し、うち長野県内は蛇堀川を皮切りに8基を設ける計画だ。

 同省利根川水系砂防事務所(群馬県渋川市)によると、浅間山では20世紀以降で4回、火砕流が積雪を解かして流下する融雪型火山泥流が発生した。今後、麓の居住地域に達する泥流が発生する可能性もあり、えん堤で流れを受け止める。蛇堀川のえん堤は上信越道近くに3年かけ建設。コンクリート製、高さ14・5メートル、幅143メートルで、6万立方メートルの泥流を受け止められる。

 この日は、建設予定地で施工業者が安全祈願祭を開催。その後小諸市ステラホールで開いた起工式で、同事務所の神野忠広所長は「地域の皆さまの命と財産を守る重要な施設となる」とあいさつした。

 群馬県側では昨年、嬬恋村の片蓋(かたふた)川と濁沢で2基のえん堤が着工。長野県側は北佐久郡御代田町と軽井沢町でも順次着工し、2026年度までに全て完成させる計画だ。浅間山直轄火山砂防事業にはほかに、噴火が迫った時に緊急的にコンクリートブロックを積んでえん堤を造るシステムの整備があり、両県でブロックを製造、備蓄している。

(3月12日)

長野県のニュース(3月12日)