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県防災ヘリ墜落 県警が強制捜査の方針

 松本市入山辺の山中に県消防防災ヘリコプター「アルプス」が墜落し、搭乗者9人全員が死亡した事故で、松本署の捜査本部が業務上過失致死容疑で、関係箇所の家宅捜索など強制捜査に踏み切る方針を固めたことが11日、分かった。時期は現時点で未定。ヘリは墜落地点の北西にある尾根を低空で越えようとしてカラマツ林に接触、墜落した可能性があり、パイロットの操縦の状況や機体の重量などが捜査の焦点となる。

 捜査本部は搭乗員が機内から撮影していた映像や現場検証の結果を基に、尾根付近で低空での飛行となった原因を調べている。事故当日、ヘリには通常の出動時の倍近い人数が訓練のため乗り込み、規定の上限に当たる約820リットル(約1時間半分)の燃料を積んで離陸していたことが分かっている。機体が十分な揚力を得られていなかった可能性が浮上しており、当時の機体の重量や気象状況などを確認している。

 捜査本部は関係者の事情聴取を順次進めており、事故当日の経緯に加え、過去の訓練で同じような低空での飛行が行われていなかったかも調べている。

 ヘリが墜落直前に接触したとみられる尾根では、メインローター(主回転翼)によって上部が切断されたり、機体が当たって折れたりしたとみられるカラマツが見つかった。ヘリはカラマツ林に接触後、進行方向先の谷筋に墜落したとみられている。

 県危機管理部によると、9人を乗せる大掛かりな訓練は毎年3月ごろに数回しか実施していない。

(3月12日)

長野県のニュース(3月12日)