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津波の記憶、紙芝居で語り継ぐ 安曇野で上演

浜さん(左)の紙芝居に見入る家族連れら=安曇野市の大王わさび農場浜さん(左)の紙芝居に見入る家族連れら=安曇野市の大王わさび農場
 安曇野市の大王わさび農場の広報室長で紙芝居作家の浜重俊さん(71)=松本市=が11日、東日本大震災を題材にした自作の紙芝居を同農場で上演した。ちょうど6年前の震災当日、宮城県南三陸町の防災対策庁舎から防災無線で避難を呼び掛け、津波の犠牲になった町職員遠藤未希さん=当時(24)=の姿を描き、家族連れら20人が鑑賞した。

 紙芝居のタイトルは、地震が発生した午後2時46分にちなんだ「246〜逃げて!逃げて!」。「大きな津波が来ました。早く、早く、高台に逃げてください」と繰り返し呼び掛ける遠藤さんや、津波にのみ込まれる庁舎、遠藤さんの死を嘆く両親の様子をドキュメンタリー風に描いた。

 「あの放送がなければ、自分は生きていなかった」との町民の声も盛り込んだ。家族と訪れた松本市筑摩小学校5年の坂本達哉君(11)は「最期まで人のために尽くした遠藤さんはすごい」。2013年から3月11日の節目に合わせて上演している浜さんは「記憶を風化させないためにも続けていきたい」と話した。

(3月12日)

長野県のニュース(3月12日)