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左前方に強い衝撃 防災ヘリ 接触の尾根にドア

ヘリが接触したとみられる尾根付近に落下していた機体左前部のドアとみられる部品=6日ヘリが接触したとみられる尾根付近に落下していた機体左前部のドアとみられる部品=6日
 松本市入山辺の山中に県消防防災ヘリコプター「アルプス」が墜落し、搭乗者9人全員が死亡した事故で、墜落直前にヘリが接触したとみられる尾根のカラマツ林に落下していた部品の一つが、機体左前部のドアとみられることが12日、航空関係者への取材で分かった。ドアの原形をとどめておらず、機体左前方に強い衝撃が加わったことを示している。松本署の捜査本部は部品を既に回収しており、接触時に高い速度が出ていたことを裏付ける資料とみて分析を進める。

 信濃毎日新聞は事故翌日の6日、墜落現場の北西にある尾根で、メインローター(主回転翼)によって上部が切断されたとみられる十数本のカラマツや、周辺に散らばった機体の部品を撮影。事故機と同じ「ベル412EP」を扱ったことがある整備士やパイロットらに分析を求めた。

 その結果、部品の一つはドア開閉用のレバーや透明な窓の樹脂とみられる部分があり、塗装の状態などから左前部のドアとみられることが分かった。ベル社の機体の操縦経験がある帝京大の倉増和治教授(ヘリ操縦学)は、「ドアはある程度の衝撃で外れることがあるが、ドアの原形をとどめていないことから相当大きな衝撃があったとみられる」としている。

 捜査関係者によると、尾根では上部が切断された木の他に、機体がぶつかって裂けたとみられる木が見つかっている。搭乗員が機内から撮影していた映像や現場検証の結果などから、ヘリは北西方向から低空で尾根を越えようとして林に接触、進行方向先の谷筋に墜落した可能性がある。

(3月13日)

長野県のニュース(3月13日)