長野県のニュース

時にため息つき肩の力を抜いて 松本で僧侶講演

松本市で講演する井上さん松本市で講演する井上さん
 僧侶が人間関係などの悩みに答えるインターネットサイト「hasunoha(ハスノハ)」を運営する宇都宮市の光琳寺副住職、井上広法(こうぼう)さん(37)が12日、松本市大村の玄向寺で講演した。檀家(だんか)や一般市民ら約60人を前に、友人らの死と向き合った経験や仏教への思いを話した。

 井上さんは、僧侶を目指したきっかけの一つについて、大学時代に同じサークルの友人が電車にはねられて亡くなったことだと説明。通夜で悲しみに暮れる遺族らの姿に「この時に手を差し伸べられるのは僧侶しかない」と考えた。その後も山岳遭難や病気で相次いで友人を亡くし、自分の残りの人生で「仏教を楽しく伝えていこう」と思うようになったという。

 「人生にはため息をつく場所が必要」とも話し、寺と先祖の墓、自宅の仏壇の三つを列挙。「これらの場所で時々ため息をついて、肩の力を抜いてほしい」と呼び掛けた。

 講演会は、玄向寺の副住職が浄土宗の研修会で井上さんと交流があったことから実現した。講演に先立ち、東日本大震災の犠牲者らの法要も行った。

(3月13日)

長野県のニュース(3月13日)