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AIでタクシー配車 諏訪地方観光連盟が実証実験

 諏訪6市町村でつくる諏訪地方観光連盟は19日、人工知能(AI)を活用したタクシー配車システムの実証実験を諏訪、茅野両市で行う。乗客がスマートフォンで人数や目的地を入力すると、AIが乗客やタクシーの現在地などを分析。最寄りのタクシーに乗客の位置情報などを送信し、向かうよう指示する=イラスト。観光客の利便性向上のほか、データの蓄積により観光動向の分析や配車需要の予測が可能になるとみている。

 地元観光のブランド化を目的に、鉄道の駅と観光地などを結ぶ2次交通の利便性向上を探る本年度事業の一環。システムは公立はこだて未来大学(北海道函館市)発のベンチャー企業、未来シェア(同)が開発した。同連盟によると、実験は北海道や東京都内で行われているが、県内では初めて。

 諏訪6市町村や観光事業者の担当者ら40人が2人一組で乗客となり、諏訪地区タクシー事業協同組合のタクシー9台が参加する。乗客は専用アプリをスマートフォンにインストールし、タクシーには乗客の位置情報などが表示される車載器を設置する。

 JR上諏訪駅と茅野駅、諏訪大社上社本宮、前宮などを含む7キロ四方を移動範囲に設定する。各地に散らばった乗客がそれぞれアプリを使って目的地や到着希望時刻などを入力して発信。ネットワーク上で膨大なデータを管理するクラウド・コンピューティングの仕組みも取り入れ、AIで実際に効率的な配車ができるかなどを確認する。

 同連盟は、利用データの蓄積で、時期や場所に応じたタクシーの需要を予測できるようになり、事前に配車計画を立てやすくなる利点もあると説明。「観光客がタクシー会社の電話番号を調べて呼ぶ手間が省け、気軽に利用できるようになる。法令を確認しながら、システムを使ったタクシー移動を旅行商品に組み込むことも視野に入れ、事業化の可能性を探りたい」としている。

(3月16日)

長野県のニュース(3月16日)