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音楽で被災地に思い寄せ 松本でイベント

参加者と一緒に歌う神谷さん(奥左)=18日、松本市参加者と一緒に歌う神谷さん(奥左)=18日、松本市
 1998年長野冬季五輪の際、音楽で街を盛り上げ、選手や訪れた人をもてなす活動に取り組んだ安曇野市出身の会社員神谷悟さん(59)=東京=らが18日、音楽を通して東日本大震災の被災地に思いを寄せる催し「希望の木」を松本市で開いた。神谷さんが五輪前に設立した「ミュージック・ボランティア・サポーターズ・クラブ」はここ数年、目立った活動はしていなかったが、今回の催しを活動再開への第一歩と位置付け、今後も県内でコンサートを重ねていく考え。神谷さんは2020年東京五輪でも音楽による活動を構想している。

 この日の催しは東日本大震災から6年に合わせて企画。会場の松本市新村の茶房「楽蔵(らくら)ぴあの」には2回の公演で計60人が訪れた。

 神谷さんは米国のロックバンド・イーグルスの「デスペラード」などをハーモニカで演奏。同クラブのメンバーで、松本市でピアノ教室を主宰する中沢美佐子さんが伴奏や弾き語りをした。中沢さんの教え子ら梓川小(松本市)の女子児童3人も参加し、来場者と一緒に復興支援ソング「花は咲く」を歌った。

 作家新井満さんが津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を題材に作った詩「希望の木」の朗読もあった。松本市のパート従業員藤沢千穂野(ちほの)さん(35)は「改めて震災を忘れてはいけないという気持ちになれた」と話した。

 神谷さんは東京五輪の際に東京駅、新宿駅などで演奏の場を設けたい考え。「活動再開に向けていいスタートを切れた。(活動を)応援してくれる方が出てくるとうれしい」と期待していた。

(3月19日)

長野県のニュース(3月19日)