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諏訪ロケット、試作2号機打ち上げ成功

発射台から飛び立つ小型ロケット「SRP002―01A」=19日午前9時10分、秋田県能代市発射台から飛び立つ小型ロケット「SRP002―01A」=19日午前9時10分、秋田県能代市
 諏訪6市町村や信州大工学部(長野市)が進める「SUWA小型ロケットプロジェクト」は19日、秋田県能代市の日本海沿岸で試作2号機「SRP002―01A」の打ち上げに成功した。初めて開発した自前のエンジンは力強く炎を噴き出し、機体は約15秒後に目標高度730メートル余を上回る1キロ前後に到達。責任者の中山昇・信大工学部准教授(46)は「大成功。オール諏訪の機体で価値ある打ち上げになった」と喜んだ。

 この日は午前5時ごろから、プロジェクトメンバーや信大の学生、開発に協力した秋田大(秋田市)の学生など約40人が発射台や配管などを準備。同9時10分に打ち上げられた機体はごう音を残して最高時速約680キロに達し、青空に吸い込まれた。

 搭載した計測機器や通信の状態は正常で、沖合の落下地点を機体の衛星利用測位システム(GPS)で割り出し、漁船で回収した。打ち上げは岡谷市内の企業や市の幹部、地元住民などが見守り、大きな拍手を送った。

 2号機はガラス繊維強化プラスチック(GFRP)製で長さ164センチ、直径10・4センチ。エンジンはアルミ製の筒状で、固体と液体の燃料を使うハイブリッド型だ。メンバーは昨年3月の1号機打ち上げ直後の4月から、岡谷市の信大大学院サテライトキャンパスや勤務先で開発を進めていた。

 エンジン開発を担った「燃焼班」リーダーの田中雅樹さん(38)=共進=は「実感がまだ湧いてこないが、ようやくほっとした」。プロジェクトサブリーダーの小平裕也さん(39)=太陽工業=は3号機の開発を見据え、「ロケットを知るほど見えた課題もあり、さらに挑みたい」と話した。

(3月20日)

長野県のニュース(3月20日)