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特定外来生物 県が対策 17年度から

ウチダザリガニウチダザリガニ
 県は2017年度から、生態系に悪影響を及ぼす4種の特定外来生物(オオハンゴンソウ、オオキンケイギク、ウチダザリガニ、アライグマ)の対策事業に乗り出す。4種は今後、県内で分布拡大が懸念されるといい、早期の対処につなげる考え。19年度までの3年間で効果的な駆除方法を探り、同年度に他の外来生物への対応とともに「外来生物対策ガイド」にまとめる。

 オオハンゴンソウとオオキンケイギクはともに北米原産のキク科の多年草。米国原産のウチダザリガニは下伊那地方などで急増し、アライグマの生息も県内各地で確認されている。県自然保護課によると、4種はいずれも環境省の「生態系被害防止外来種リスト」(429種)のうち、対策の緊急性が高く、積極的な防除が必要とされる「緊急対策外来種」に指定されている。

 オオハンゴンソウ、オオキンケイギク、アライグマは市町村や猟友会、自然保護団体などに情報提供を求めて分布状況を地図にまとめる。侵入経路や増殖が目立つ地域も調べ、重点的に駆除する地域などを決める。

 オオハンゴンソウは除草剤を使った駆除の研究に取り組む東京農工大に協力し、駆除の労力軽減を図る手法を開発する。ウチダザリガニは捕獲を通じた生息数の変化を調べ、どの程度の労力でどの程度の個体を減らせるか推計する。

 同課は、外来生物の急速な拡大に苦慮する地域があるものの、広域の分布実態は把握できていないのが現状とする。対策ガイドの作成により「外来生物への対応方法を明確にし、地域の戦略的な駆除活動につなげたい」としている。

(3月21日)

長野県のニュース(3月21日)