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飯伊の民俗芸能、後世につなごう 飯田でセミナー

「和合の念仏踊り」を披露した保存会の住民たち「和合の念仏踊り」を披露した保存会の住民たち
 飯田下伊那地方の民俗芸能保存団体や県でつくる南信州民俗芸能継承推進協議会(片桐登会長)は20日、「南信州民俗芸能継承セミナー」を飯田市竜丘公民館で開いた。民俗芸能への理解や関心を高め、保存、継承をしていこうと各地域の取り組みなどについて話し合った。

 同協議会は2015年7月、少子高齢化や過疎で担い手不足にある飯田下伊那地方の民俗芸能を後世につないでいこうと発足。子ども向けの体験会や継承を考えるシンポジウムなどを開いている。

 約60人が参加。冒頭、阿南町の国重要無形民俗文化財「和合の念仏踊り」を地元の保存会が披露した。灯籠を持った保存会長の平松三武さん(70)が住民25人ほどを率いて「庭入りの行列」を演舞。踊りは次第に激しさを増し、「ヒッチキ」と呼ばれる役者が体をぶつけ合いながら跳びはねた。

 阿南町の中でも、特に人口減少が進む和合地区では、祭りの担い手の半分以上が移住者だ。平松さんは「今も昔も祭りは交流の場。普段はばらばらでも、祭りでは和をもって一つになれる」と話した。

 有志でつくる「南信州交流の輪」は、祭りにちなんだ食文化を紹介しようと天龍村の「坂部の冬祭り」をテーマにした「神楽舞弁当」を振る舞った。代表の関京子さん(81)は「祭りの時に神様に奉納する旬の食材は人間の体にも良い。食文化もつないでいってほしい」と話していた。

(3月21日)

長野県のニュース(3月21日)