長野県のニュース

ピカピカ弥生の輝き 県埋文センター、中野で出土の銅戈を複製

3次元データを基に鋳造した銅戈とその鋳型(手前)3次元データを基に鋳造した銅戈とその鋳型(手前)
 県埋蔵文化財センターは、中野市の柳沢遺跡で出土した弥生時代中期の青銅器(重要文化財)の3次元(3D)データを使って銅戈(どうか)を鋳造、忠実に複製した。光り輝く銅戈を手に取り、重量感を体感してもらうことで遺跡に親しんでもらう狙い。希望する学校や地域に貸し出す。

 銅戈は2007年、柳沢遺跡の発掘で8点が出土。もともとは柄に直角に取り付ける武器だったが、次第に祭祀(さいし)の道具として使われるようになったとされる。

 3次元データは、愛媛大などの研究者が12年に測定。正確な形だけでなく、弥生人が作った当時の輝きや質感を再現しようと、センターから相談を受けた県鋳物工業組合が3Dプリンターで鋳型を製作。銅鋳物工場を持つ組合加盟のメーカーに頼み、溶かした銅の合金を鋳型に流し込んで固め、磨き上げた。完成まで約1カ月かかったという。

 センター展示室で鋳型や研磨する前の複製品と共に一般公開しており、手に取ることもできる。「当時の輝きを見て、触って、感じてほしい」と、調査研究員の広田和穂さん(49)と調査3課長の川崎保さん(51)。「実際に作ってみて、現代の技術でも大変だと分かった。そうした弥生人の苦労にも思いをはせてほしい」と話している。

(4月1日)

長野県のニュース(4月1日)