長野県のニュース

復活のお囃子 にぎやかに 飯田のさくら・橋北祭

お囃子を披露する橋北屋台囃子保存会の会員らお囃子を披露する橋北屋台囃子保存会の会員ら
 飯田市橋北地区に伝わるお囃子(はやし)が2日、地元住民自治組織などが地区の寺境内で開いた「さくら・橋北祭」で披露された。長く途絶えていたが、同市美術博物館に保管されていた譜面から地区住民らの保存会が復活させ、昨年3月の「飯田お練りまつり」で再現。この日も次世代に引き継いでいこうとの思いを胸にお囃子を演奏した。

 地区住民を中心に組織する橋北屋台囃子保存会の会員や地元の和太鼓愛好家ら計約50人が演奏を披露。復活させた「青龍」は、優雅さと力強さを兼ね備えた曲調で、笛やかねの音に合わせて「エイヤ」「ハッ」と掛け声を入れながら演奏した。新曲の「橋北新囃子」では、奏者が手拍子を打ったり順番にソロ演奏をしたりして観客を盛り上げた。

 飯田お練りまつりは、数えで7年に1度、市内で開かれる。近年の出し物は獅子舞が目立つが、かつての主役は大きな屋台で、お囃子の奏者を乗せてにぎやかに引き回される屋台も多かったという。だが電線が張り巡らされて屋台の行き来が難しくなり、1947(昭和22)年の「飯田大火」などで屋台や資料も焼失。お練りまつりの姿は変わっていった。

 保存会には、地区内外の小学生から70代までの約20人が参加。毎月2回、地元公民館を拠点に練習を重ねているという。保存会長の牧野仁志さん(70)は「お客さんが喜んで見てくれて最高。これから先も長く受け継いでいけるといい」と話していた。

(4月3日)

長野県のニュース(4月3日)