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新社会人、決意新たに 各地で入社式や任用式

セイコーエプソンの入社式で、新入社員を代表して決意表明する柳生さん(中央)=3日午前9時21分、諏訪市セイコーエプソンの入社式で、新入社員を代表して決意表明する柳生さん(中央)=3日午前9時21分、諏訪市
 新年度を迎え、各地で3日、入社式などがあった。保護主義色が強い米トランプ政権の方針などは、県内経済にも影を落とす可能性があり、トップは新社会人に広い視野と新鮮な目で仕事に取り組むよう求めた。

 293人が入社したセイコーエプソン(諏訪市)は3日、本社で入社式を開いた。碓井稔社長は、トランプ大統領の政策や、反移民・難民を唱える欧州の極右や右派の政党の動向などを念頭に「民族や思想の対立、反グローバリズムや保護主義の台頭で、世界は転換期にあり、不透明感は深まっている」と強調。「新たな価値の創造で社会に貢献しないといけない。客の期待を超える商品などを提供することが使命」と訴えた。代表で決意表明した柳生佐保さん(25)は「海外勤務も視野に語学を磨きたい」と話していた。

 アルピコグループの合同入社式は松本市内のホテルで開き、計60人が出席。アルピコホールディングス(松本市)の堀籠義雄社長は、海外誘客(インバウンド)の事業に注力すると説明。「海外からのお客さまにも対応できる人に育ってほしい」と呼び掛けた。アルピコ交通に入社する大日方拓也さん(23)が代表して「失敗を恐れず、若いエネルギーをぶつけたい」とあいさつ。

 10月に開業20年を迎えるしなの鉄道は、上田市の本社で入社式。玉木淳社長は、新人らしく「『なぜ』を大切にしてほしい。その関心が会社の将来を明るいものに変えてくれる」と呼び掛けた。新入社員3人を代表し、佐藤浩志さん(22)は「お客さまを安全に輸送できるよう責任を持って勤務したい」とあいさつ。豊野駅(長野市)に配属予定で「観光資源が豊富な沿線の魅力を発信したい」と意気込んでいた。

 県庁では新規採用職員の任用式があった。新規採用は社会人経験者を含め185人。大北森林組合(大町市)の補助金不正受給事件を巡り、採用を抑制したため、前年より19人少ない。阿部守一知事は公務員の仕事について「人の喜び、悩みの軽減に大きく貢献できる」と述べた。代表して服務宣誓をした猿田浩子さん(22)は「県の魅力づくりに取り組みたい。県民の幸せを実現できる職員になりたい」と話した。

 県は任用式に先立ち、年度初めの式を開催。部局長ら職員約700人を前に阿部知事は県消防防災ヘリコプターの墜落事故に触れ、亡くなった隊員の冥福を改めて祈り、「彼らの活躍で救われた人たちが大勢いる。彼らの思いをしっかりと受け継いでいかなければならない」と述べた。

(4月3日)

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