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星野リゾート「都市型」参入 宿泊施設新ブランド展開へ

第4のブランドについて説明する星野代表第4のブランドについて説明する星野代表
 星野リゾート(北佐久郡軽井沢町)グループの星野佳路代表は4日、都内で開いた事業説明会で、都市観光の需要を取り込むため、リゾート地や観光地の「星のや」「リゾナーレ」「界」に続く4番目の宿泊施設ブランドを設定する考えを明らかにした。首都圏や地方都市に宿泊する観光客の増加をにらみ、新たなブランドで受け皿をつくる方針で、第1弾として北海道旭川市でホテル運営を始めた。

 星野リゾートグループは現在、滞在型高級リゾートの「星のや」を国内外に6施設、温泉旅館の「界」を13施設、西洋型リゾートの「リゾナーレ」を3施設展開している。都市観光ホテルとして4月、旭川市で「旭川グランドホテル」の運営に乗り出した。

 観光庁の統計によると、国内の宿泊タイプ別の宿泊者数は、ビジネスホテルやシティーホテルが全体の約6割を占める。星野代表は、ビジネスホテルやシティーホテル利用者の約半分は観光客―とした上で、「提供する施設がない現状を放っておけない」と説明。第4のブランドを立ち上げ、今後の成長を見込む都市観光ホテルの市場に参入する。

 グループで宿泊者に独自の調査をしたところ、「ビジネスホテルは便利で特に不満はないが、旅行で利用しているのに何となくテンションが下がる」との声があったという。一方、地方都市のホテルは宿泊のほかにブライダルや宴会、レストラン事業を展開しており、星野代表は「各分野の競合に攻め込まれ、負けている」との認識を示す。

 グループのノウハウを活用してこれらの課題を解決し、第4のブランドで国内主要都市にホテルを展開していく考えで、星野代表は「観光客のテンションを下げないサービスをつくることが第4のブランドの使命」と強調した。

 現在、旭川グランドホテルのスタッフでつくる「コンセプト委員会」が、宿泊、レストラン、ブライダル、宴会の4事業の再編成について議論を重ねている。10月に再編成や投資の方針を発表するとし、新ブランドによる施設展開の具体像は明らかにしていない。

(4月5日)

長野県のニュース(4月5日)