長野県のニュース

ヒョウタン形土器、出土 2種類を連結か 長野

県町遺跡で発掘されたヒョウタン形のつぼ県町遺跡で発掘されたヒョウタン形のつぼ
 長野市埋蔵文化財センターが同市南長野の県町遺跡で、ヒョウタンのような形の土器を発掘した。1900〜2千年ほど前の弥生時代中期の遺物とみられ、高さ43センチと大型。当時一般的だったデザインの2種類の土器を上下に連結したとみられ、県内では類例がないという。

 センター職員の飯島哲也さん(52)によると、土器は昨年10月、数十の破片の状態で住居跡から出土。別々の食器の鉢と食糧貯蔵用のつぼだと思って復元のため破片をつなぎ合わせていくと、鉢には底がなく、つぼの口があるはずの部分とぴったりかみ合ったという。表面は赤い顔料のベンガラが塗られ、波形の文様が刻まれている。

 前県文化財保護審議委員の笹沢浩さん(78)=長野市=によると、この時代に典型的な「栗林式」の鉢とつぼそのものといい、「明らかに合体させている。見たことがない形」。ヒョウタンのように胴がくびれた土器は、飯田下伊那地方や東海地方などでも見られるが高さは15センチほど。様式的に同系統ではないという。

 「もしかしたら、つぼを台にして上に鉢を載せる文化があり、初めから合体させた土器を作ったのかもしれない」と笹沢さん。センターは似た土器の出土例がないか、県外の研究機関にも問い合わせて関連を調べるという。

 この土器は6〜23日、同市青木島町の更北公民館で開く同センターの「発掘調査速報展」で展示する。入場無料。

(4月6日)

長野県のニュース(4月6日)