長野県のニュース

ちひろ作品 ずっと愛して 松川村・ちひろ美術館20周年式典

パーティーのあいさつで美術館の歩みを振り返る松本猛さん(右)パーティーのあいさつで美術館の歩みを振り返る松本猛さん(右)
 絵本作家いわさきちひろ(1918〜74年)の作品を収蔵する安曇野ちひろ美術館(北安曇郡松川村)は12日、開館20周年記念式典を開いた。招待された約160人が出席。開館に携わったちひろの長男松本猛さん(65)は「来て良かったと思える場所を目指してきた。10年、20年先も愛される美術館でありたい」と語り、館長の女優黒柳徹子さんもビデオメッセージを寄せて節目を祝った。

 同館はちひろの両親が戦後に松川村に移住した縁で、1997年4月に同村西原にオープン。遺族らが設立したいわさきちひろ記念事業団が運営し、これまでに約389万人が訪れた。姉妹館の「ちひろ美術館・東京」と合わせて作品約9500点と世界34カ国の絵本作家207人の作品約2万7千点を収蔵。今月19日に開館から丸20年を迎える。

 この日は村すずの音ホールなどで式典とパーティーを行った。黒柳さんのメッセージは「こんにちは、黒柳徹子です」のおなじみのあいさつで始まり、「平和を大事にしたちひろさんのことを忘れないでほしい」と語り掛けた。記念事業団理事長の映画監督山田洋次さんは会場で「ここまで続けてこられたのは大勢のちひろファンのおかげ。ちひろさんも満足していると思う」とあいさつした。

 館の周囲に広がる村営安曇野ちひろ公園には昨年、黒柳さんのエッセー「窓ぎわのトットちゃん」に出てくる電車の教室を再現した「トットちゃん広場」もできた。平林明人村長は「今後も美術館と力を合わせ、松川村は本当にいいところなんだと全国に宣伝していきたい」と話した。

 館は今年、開館20年記念の企画展を4期に分けて開く予定。第1期は5月9日まで、アニメーション映画監督の高畑勲さんと美術家の奈良美智さんがそれぞれ監修した二つの企画展を開いている。

(4月13日)

長野県のニュース(4月13日)