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長野に「企業主導型」保育所 商業施設に7月開所

マムズサンの新しい保育所が入る青木島ショッピングパーク=長野市青木島マムズサンの新しい保育所が入る青木島ショッピングパーク=長野市青木島
 妊娠、出産、子育てを支える長野市の合同会社マムズサンは7月、契約する複数企業の従業員の子どもを受け入れる保育所を市内に開所しようと準備している。内閣府が2016年度創設した「企業主導型保育事業」の助成を受け、認可外だが保育料は認可保育園並みで、利用する日数や時間が柔軟に選べるのが特徴。立地も商業施設内とユニークだ。一般が申し込める「地域枠」もあり、働く親にとって心強い味方になりそうだ。

 内閣府によると、事業は、母親の育児休業後のスムーズな復職や企業の人材確保につなげる狙いで、自社の従業員用などに設置できる。県内ではほかに大型商業施設や人材派遣会社、病院など5法人が開設する意向がある。現時点で、複数企業と契約して運営する方向を具体化させているのはマムズサンのみという。

 場所は家電量販店やスーパーが入る「青木島ショッピングパーク」の3階。従業員食堂などがあった屋上駐車場に面した建物の一角(217平方メートル)を改装中で、外遊びには、施設南側にある市の下氷鉋(しもひがの)第一公園を利用する。事業所内保育を検討していた施設運営会社と、市内で認可外保育所を運営していたマムズサンが昨夏出合い、計画に弾みがついた。

 親の多様な働き方に対応し、短時間や週2日といった利用が可能。対象は0〜5歳で定員40人。定員の半数の20人を複数企業と契約、残り20人は一般の子どもを受け入れる。利用者は原則、就労証明を提出。就労以外の理由で利用する際は、市町村の保育認定が必要になる。

 受け入れ時間は月〜土曜の午前7時〜午後6時(延長は午後7時まで)、基本保育料は多くの希望が想定される1〜2歳児で月額3万8700円。設備や職員配置は、国の基準に沿い、市の調査と、国の第三者機関の監査を定期的に受ける。看護師2人が病児保育(1日2人まで)も対応する予定だ。契約する企業や園児を募集している。

 長野市のまとめでは現在、認可保育園などに入れない「待機児童」は市内にいない。しかし、マムズサンには、3月に復職を求められたが子どもを預ける保育園が見つからなかった、通勤先の市内で保育を希望したが市外在住なので認められなかったといった声が寄せられている。

 マムズサンの代表で助産師の池尻由美さん(43)は「実際に困っているお母さんたちがいる。保育の選択肢を増やしたい」と話している。問い合わせはマムズサン(電話026・214・7456)へ。

(4月20日)

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