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中旬に暴力団対立で捜査員多数 松本で続く警戒 

神戸山口組系暴力団事務所がある中心市街地。パトカーが警戒している=松本市中央神戸山口組系暴力団事務所がある中心市街地。パトカーが警戒している=松本市中央
 松本市中心市街地で4月中旬、ともに指定暴力団の山口組と神戸山口組の対立に伴い、県警捜査員が多数出動し、一時緊張が高まったことが20日、分かった。市は、市街地にある神戸山口組系の暴力団事務所近くの小中高校に注意喚起。生徒に通学路を変更するよう呼び掛けた高校もある。県内では2015年10月から16年7月にかけて対立に伴う事件やトラブルが起きており、県警が引き続き警戒している。

 13日夜、松本駅前に複数の捜査車両が集まった。県外を本拠地とする山口組系暴力団関係者が駅前に現れ、市内の神戸山口組系関係者と衝突する可能性があった。事件は起きなかったが、周辺は一時騒然とした。あがたの森通り沿いにある事務所前にも捜査車両が集結し、警戒を強めた。

 県警から情報を受けた市は、事務所周辺の小中高校に注意するよう連絡。部活動や補習の生徒が残っていた高校は「全校放送で『帰りに事務所前を通らず、近づかないように』と知らせた」(教頭)。翌14日の登校時について、保護者に注意を促した小学校もあった。

 事務所周辺のある学校の教頭は「何かあれば、住民や保護者から情報が入るようになっている」とし、その後も事務所には近づかないよう呼び掛けている。市危機管理部は「県警とも連携を密にして、市民への情報提供を積極的にしたい」としている。

 15年8月に山口組から一部勢力が離脱、神戸山口組を結成。県内では同年10月には飯田市の温泉施設駐車場で男性が射殺。その後も、中央道上り線を乗用車でふさぐ事件や上田市で発砲事件があった。

 県警のまとめによると、昨年末現在、県内の山口組系は10組織(計315人)、神戸山口組系が7組織(計250人)。

 県警は両組織の対立が表面化してから、長野、上田、松本、飯田各市の関係先計7カ所に24時間態勢で捜査車両を配置し、警戒を続けてきた。捜査関係者によると、一部の事務所にいる組関係者の数が減っているなどの事情もあり、最近は24時間態勢を解くこともあった。

 県警組織犯罪対策課は「緊張状態は続いている。方法を変えただけで、警戒を続けている」としている。

(4月21日)

長野県のニュース(4月21日)