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「新しい絹の道を」宣言 岡谷で全国フォーラム

諏訪ブランドの帯や反物、着物を鑑賞するフォーラムの参加者ら諏訪ブランドの帯や反物、着物を鑑賞するフォーラムの参加者ら
 絹製品に関する最新情報を紹介し、交流を深める「日本絹文化フォーラム2017」が28日、岡谷市で初めて開かれた。市内のNPO法人シルク文化協会や市立岡谷蚕糸博物館などの実行委員会が、利用者の視点でシルク文化の振興策を探ろうと企画。「絹文化を産地から発信し、新しい絹の道を拓(ひら)く」とのフォーラム宣言を行った。

 茅野市の養蚕農家の繭を使い、諏訪郡下諏訪町の製糸所で生産した生糸で反物や着物を作っている呉服店経営の山田恒(ひさし)さん(77)=諏訪市=が諏訪ブランド確立に向けた活動を報告。会場に諏訪湖などの絵柄をあしらった着物13点も並べた。大日本蚕糸会の小林芳雄会頭(上田市出身)は「2020年東京五輪に合わせ売り込んではどうか」と提言。和文化研究家の中谷比佐子さん(東京)は「絹は肌にも優しく、一方でアイロンを掛けても良い丈夫な素材」とアピールした。

 会場は約300人で埋まった。諏訪実業高校(諏訪市)服飾科の2年長崎響さん(16)は「シルクは高級なイメージだがすごく興味深い素材。扱ってみたい」。着物姿の女性も多く、岡谷市の小平紀子さん(44)は「きょうは着物で出掛けるいい機会になった」と話していた。

 フォーラムは来年以降も毎年4月28日に開く。

 市内ではこの日、製糸や養蚕に縁の深い県内16市町村や県、民間16団体でつくる信州シルクロード連携協議会も総会を開催。製糸にちなんだ観光拠点を結ぶ旅行ルートを開発し、9月から旅行会社に売り込むことを確認した。

(4月29日)

長野県のニュース(4月29日)