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白馬大雪渓で不明者捜索続く 登山口で注意促す

白馬大雪渓で起きた雪崩の現場写真を見る登山者=29日午前8時すぎ、猿倉登山口白馬大雪渓で起きた雪崩の現場写真を見る登山者=29日午前8時すぎ、猿倉登山口
 北アルプス白馬岳(2932メートル)の白馬大雪渓で28日に起きた雪崩事故で、行方不明になっている北安曇郡内の会社員男性(37)の捜索は29日午前7時に再開されたが、天候悪化のため約3時間で中断され、発見には至らなかった。大町署は30日も天候を見ながら捜索する予定。大型連休初日の29日は、北ア北部地区山岳遭難防止対策協会などが大雪渓に至る同郡白馬村の猿倉登山口に春山登山相談所を開設。事故の説明を受け、大雪渓を避けて山頂を目指したり、登山口で入山を取りやめたりする登山者が目立った。

 登山相談所には遭対協会員と大町署員、県職員の計7人が詰めた。登山者に雪崩現場の写真を見せて注意を促し、ビーコン(電波受発信器)など雪崩対策の装備があるか確認した。

 29日は午前8時までに約30人が猿倉から入山。遭対協によると、連休初日は例年、駐車場が100台以上の車でいっぱいになるが、今年はその5分の1ほどだった。

 金沢市の会社員高野辰之さん(41)は、天気が急変する恐れがあるなどと相談所で注意され、入山をやめた。ゴンドラやロープウェーで行ける同郡小谷村の栂池自然園を訪れることにしたといい、「きょうは無理をしないようにします」。東京都の会社員渡辺雄一郎さん(42)は1泊2日の日程で単独入山。「この時期は一番雪崩が怖い」とし、「なるべく早い時間に行動して雪崩に遭わないよう細心の注意を払いたい」と話していた。

 遭対協の柏木秀郎さん(68)=白馬村=は「春山に入るには厳冬期と同じくらいの覚悟が必要。雪崩対策の装備は必ず用意してほしい」と訴えていた。登山者が多い大型連休中、県内山岳では計41カ所に登山相談所が設置される。

(4月30日)

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